※2020年8月現在、ザリガニ規制が進められています。現段階ではまだ詳細が決まってないですが、ドワーフザリガニもその括りに入っているようです。ザリガニに関する記事はあくまでも規制前の記録のひとつとしてお読みください。
ザリガニ飼育をご検討されている方は、必ず環境省サイトにて最新情報や規制後の内容を確認する事をお勧めします。
ドワーフザリガニの飼育を始め、一通り繁殖までの彼らの行動を観察してきた。
結果はさほど芳しく無いが、シェルター作りに必要な最低限のプロセスは踏めたと思う。更に検証してみたくなり、現在新しく水槽を立ち上げようとしている。
自身で観察してきた事に加え、SNSでハイマニアの方からの助言もいただけたので、早速試作品にその要素を落とし込んでみた。

ドワーフザリガニの飼育・繁殖に有効だと思われる構造(検証予定)

後述するセルフビルド式を狙った構造。
本当は奥行きなどはもう少しあった方がいい可能性もあるが、有り合わせなのでひとまずこれで検証する。

これは対アピスト機の開発でも経験してきた事だが、空間が固定された通常のシェルターでは、生体の行動を満たすのに少し足りないと感じた。
それでは、空間が固定されていないシェルターとは何か。それは、あえて必要な空間を完成させて設置する物ではなく、半分は生体にビルドしてもらうという発想だ。
例えばアピスト機、AP( A)HOTELでは、一部屋だけ極端に狭い。産卵を狙う空間は極めて狭く作ってある。
市販品と比べると、あえて設計ミスかと思わせるほど微妙な狭い空間になる様に作ってある。それは、作って納品するのに勇気が要るほど狭い。
しかしそれを底砂の上に設置した時、底砂を掘ったり盛り土をしたりと、個体毎の理想的な空間をアピストが自身で作り上げる狙いとなっている。
生体が自然下でやるであろう繁殖時の行動までを取ってもらう、以後SheltaCraftaでは「セルフビルド式(仮)」と呼ぶ。
長くなったが、ドワーフザリガニ用のシェルターもこのセルフビルド式にしたかった。
彼らは好きな隙間を見つけると、自分で砂利を動かしたり積み上げたりして、安心できる空間を造成する事が飼育していて分かった。
せっかく飼育するわけなので、ただ穴蔵を与えるのではなく、彼ら自身が作った空間に居ついてもらいたいし、それを観察したい。
聞いた話だと、流木の下部を掘り下げたりしてそこに抱卵した雌親が陣取っていたりする事もあるそうだ。
現在はまだ、当方が基本型と呼んでいるシェルターの小型の物を使って飼育しているが、それを使った場合、ドワーフザリガニ達はこの様な事をし始めた。
↑設置直後はもっと広い出入り口で内部の砂利は平坦だった。今は内部の砂利は掘り下げられてすり鉢状になり、出入口には砂利が寄せられ狭く造成されている事がわかる。
中にいたメス個体が出てくる瞬間を捉えた動画↓
これ以後、シェルターが焼けたら観察した記録を追記したいと思う。
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ひょんな事からこの生き物の飼育を始めたが、思いの外熱中してしまっている。個人的に思うこの生き物の魅力を記事にしてみたので、是非お読みください。
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