クロコダイルプレコ(セフェルリア・リオネラータ)は、プレコと名前がついてはいるがベトナムに居るコイ目タニノボリ科の魚。メコン川に生息しているらしい。メコン川のメコンには川と言う意味も含まれているので、現地では単に「メコン」と呼ぶこともある。
似たものにチャイナバタフライプレコとして流通しているあの魚がある。
ヒラメの様な偏平なボディにクリクリとした目が可愛らしく、
岩の表面や底面部をピョコピョコと移動してコケを食べている姿は愛くるしい。
濾過の効いた溶存酸素の多い水。
ザックリ言えばこの水槽環境が好ましい様だ。中性から弱酸性まで適応。
一般的にコケを食べて生活していると言われているが、当方では人工飼料もよく食べる。
リクガメが自然界では時々タンパク質を取っていると言われている様に、完全な草食動物というものは、実はそんなに居ないと言う事だろう。
クロコダイル・バタフライプレコ専用水槽を立ち上げてみる
底物が好きな方には説明不要なほど、本種は魅力に満ち溢れている。
過去にチャイナバタフライプレコを飼った事があるが、その時は1匹だけ、しかも完全に脇役としてコミュニティタンクに解き放っただけだった。
今回はこの種に重点を置き、専用水槽を立ち上げる事にした。ここでは飼育~繁殖に挑む素人の四苦八苦を見るつもりでご閲覧いただきたい。
本種はまだ国内では繁殖方法が確立されておらず、正直なところ詳細は何もわかっていない状態からのスタートとなる。(記事の最後に追記してあるが、アクアライフにひとつの繁殖事例が紹介されていた)
いくつかの繁殖例がネットで見つかったが、どれも方法までは詳しく書いていなかった。脇役として迎えられる事が多いからか、まだまだ情報が少ない。
クロコダイル・バタフライプレコの飼育環境~我が家の場合
ひとまずレシピを書いておくが、濾過に関してはただ今間に合わせのエアリフトスポンジフィルターと水中ポンプで水を回しているだけです。

◯名前 Asat
◯種類 クロコダイルプレコ
◯水槽 90×45×30
◯濾過 特殊上部濾過層(待機中)
○照明 アクロトライアングルグロウ(通称おにぎり)
◯温度 26~27℃
◯水質 ph6.5 TDS130~140(予定)
◯地域 沖縄県中部 北谷浄水場圏内
◯エサ グロウE 苔 植物系タブレット(オメガワン)
(クロコダイル達は今別水槽にて待機中)
水深は低め。水流は一部強めに設定する。コケを出したいので照明は強め。
加えてメンテナンスを簡略化するために、サイドフローの原理を応用した仕組みを取り入れた。

足し水をすれば一定の水位を越えた時、水槽の底部から自動で排水される。もちろん止水コックで普段は水が漏れない様にしてある。
こまめな換水が予想されるのでこれくらいのチートは許されるでしょう。多少換水効率は下がるかもしれないが、、、
あとは繁殖に成功した知人からの情報を出来る限り再現しようと考えている。先ほども書いたが、要するに綺麗で溶存酸素の多い水が大切ではないだろうか?
どこまで書いて良いのか分からないので、とりあえず検証しながら当方の考えも交えつつ、データバンクや追加記事を書いて行こうと思う。
今回得た産卵したであろう場所だが、それに極力近づける形でシェルターを試作している。
それプラス、生息環境や習性を考えてもうひとつのアイディアを盛り込んで設置した物もある。
水路式鍾乳石
水槽内に流れの早い浅瀬と、その水流から外れた浅い水溜りを準備した。本種は流れに逆らって登る習性があるらしい。水溜り部には後でもうひとつ細工を加える。え?って言われるかもしれない。
これらの行動が飼育や繁殖にどう結びつくかは分からないが、彼らの取れる行動の出来る限り全てをやらせてあげたい。何かの発見につながるかも?と期待している。
もしかしたら繁殖する際に川を登り安全な場所を探すかも?もしかしたら目指すのは外敵の居ない浅瀬かも?全て妄想だが、あとは彼らがどんな行動を取るかを見守ればいいかな。自然下では繁殖の際に全く上らなかったり、逆に川を下る可能性もある。
とにかく自然下での行動がまだまだよくわからない魚。
今本命となるシェルターはまだ準備中。
この水槽はあくまでも得た情報をヒントに予想と独断で組み上げた生息環境で、個人的な趣向が強すぎるかもしれない。
新しい情報は常に募集しているので、同じ魚を飼育している方で参考になる情報をお持ちの方は是非コメントください。
何か面白い事がわかれば順次公開していきたい。
(どうやらアクアライフ7月号に繁殖の関するページがあるらしい笑)
追記:2020年アクアライフ7月号に繁殖事例が掲載されていた。
参考までにその内容を簡単に説明すると、小型水槽に投げ込み式のエアリフトフィルター、26℃固定のヒーターに大粒の砂利を敷いて小さな流木一本というシンプルな水槽だった。
とりあえず当方の水槽はあらかた予定どり組み上げていく事にするが、少しばかり修正していく必要を感じた。とりあえずシェルターという概念よりは、本種を多頭飼いするのに向いていそうな隠れ家や足場、またはコケを少しでも確保する為の表面積を重視した物のみを目標に残しておきたい。