制作

熱帯魚のシェルターを自作して1500個以上販売して分かった事。

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熱帯魚のシェルターにはどの様な物がいいか。これまでに迷ったことはありませんか?この記事ではできるだけ簡潔に、その触りだけを説明したい。さらに詳しく知りたい方は、ここで基本的な事を知っていただき、この記事の下の方に貼ってあるリンクから、さらにシェルターに関する認識を深めてもらいたい。

まず結論から言います。SheltaCraftaが提案する生き物にとって理想的なシェルターとは、ざっくり言えばこの様な形状の穴だと考えます。後述してますが、魚類に限らず様々なジャンルのプロブリーダーやマニアの方から収集した、実績のある確かなデータです。

【基本型】

オススメとしては、
生き物の体高が楕円の中心部と同じくらいを目安にするとよろしいかと思います。魚種によってはこの限りではないが、ナマズに関しては結構ギリギリの方が良いと感じる。

この記事の内容は、ハッキリ言ってあたり前の事です。あたり前の事なんですが、当方がシェルターを作り始めた頃、世の中には最適だと思われるシェルターが無かったんです。

当方がシェルターの制作を始めたのは、前の記事に書いてあった通り、自分の魚に理想のシェルターを作ってあげようと思ったのがきっかけです。それからずっと小型生物向けのシェルターを作り続け、気がつけば実に1500個を超えるシェルターをハンドクラフトで作ってきました。

単に感覚や予想だけではなく、お客さんの声やマニア、プロショップのを聞きながら集めたデータを基に、わかった事を書いてみたいと思います。

1:熱帯魚のシェルターは気持ち分狭い方がいい!

熱帯魚用シェルターの誤解を解いてみよう。

少し考えてみてください。

人が部屋に住むのと魚がシェルターに入るのとでは全く意味合いや条件が違います。例えば人が暮らす部屋というのは、広くて快適な方がいい。これは人それぞれだと思いますが、大体の人には同じ家賃なら広くて快適な方が一般的に好まれますよね?

対して、ナマズなどの穴にこもる生き物はどうでしょう。多くの目的は狩りや生殖活動、または天敵から身を隠すためにシェルターにこもるわけです。これは人間で言えば赤ん坊が毛布に包まると安心する様に、本能的に自分を囲んでいる空間にフィット感を求めていると考察できます。飼育生物にとっての住居とは、水槽やケージの中全体の事です。なのでシェルターとは住居と言うより、テリトリー内にある隠れ家だと考えるべきでしょう。

そこでSheltaCraftaではリアリティーのある制作を追求するために、ナマズ系はもちろん、小型のシクリッド、また爬虫類ではヤモリ、両生類ではカエルなどを飼育している国内外のマニアの方に協力を依頼し、シェルターの使用感、実績などのデータを集めました。

検証してきたのは全て、これまでに市販されていたものより空間を絞って狭くしたシェルターです。その結果、集めたデータの全ての分野で繁殖行動までを確認しております。

注意点としては、あまり狭すぎると稀に挟まって弱ったり、最悪の場合は命を落とす個体がいると言うことです。シェルターを選ぶ際は、ご自分の飼育している生体に最低限必要な穴の大きさを把握しておくべきです。

元々は野生で生活をしている生き物達です。その辺は感覚でわかるはずですが、弱っていたり、他の個体に追いやられた場合などは事故も起きるかもしれません。

生き物ですから、当然ですが飼育していると大きくなります。余裕を持って初めから大きめのシェルターを使うのも選択肢の一つです。ある程度大きな物を使えば、どの生き物にもでも使えて便利だと思いますよね?

しかし飼われている生き物の視点から見ると、それは理想的だとは思いません。お子さんの靴や服を成長に合わせて準備するのと同じ様に、生き物のステージ毎に大きさを合わせてシェルターを準備するというのも、また愛情だと思うのです。

2:熱帯魚のシェルター(隠れ家)、繁殖の場として求められる事。

熱帯魚のシェルターとは、隠れ家、または産卵床としてのシェルターを作るということです。実際に色々自分で使ってみたり各地から集めたデータによると、やはり大切なのは適度にフィットする空間という課題です。とても大事な事です。まん丸よりは歪な丸、真四角よりは歪んだ四角。そして多少の凹凸がポイントです。

何故かというと、

以前あるシェルターのプレゼン記事でも触れた事ですが、生体が自分に合った定位置を自分で決める事ができると言うのが大事なんです。それにはだんだん狭く繋がっていく空間や、引っかかる部分というのは重要になってきます。

特に水中の生き物は、休む時でも止水に近い条件でない限りは、常に水の流れに体を晒しています。そもそも多くのシェルターは水の流れを適度に遮り、体を隠したり休む事が出来る様になっているとは思うのですが、例えばプレコやマナズの様な『着地』した状態で『潜んでいる』生き物にとって、『フィットする』という事はとても重要だという事が分かります。

例えばシェルターに収まったプレコを観察していると、その多くが穴の狭い部分や引っかかりに体を上手にフィットさせています。

『広い穴よりせまい穴』

またその穴の中でも生き物達は、隅っこや上記の様な凹凸を利用できるポジションを高確率で探し出し、選んでいます。まん丸や真四角だとこうはいきません。

ステーキ型 扁平な空間を生体に提供するシェルター。
ご覧の様に、ナマズ類はかなりフィットした空間を好む。
ブリードの際の稚魚育成用 アリの巣型ミニ
アリの巣型 初期の物
アリの巣型
どら焼き型 ヤドクガエルでの使用例
ヤドクガエルも空間認識能力が意外と高い。一度シェルターの場所を覚えると、決まってそこで休む様になったと言う。
どら焼き型 小型プレコでの使用例
プロの視点からアピストグラマの生態を徹底的に追求し誕生した対アピスト機 AP FARM【K】モデル

特にナマズの仲間は少し窮屈なくらいが良く入ります。体を寄せる、挟み込む、引っ掛ける、という風にシェルってるのがよく分かると思います。

おそらくですが、プレコの繁殖に使う産卵筒も同様であり、実際に内側にそういうデコボコした構造を持つ物は外国では良く見られます。

自然界では、綺麗に整地された空間などありません。それは当たり前の事なんですが、理想のシェルターを制作する上で忘れてはいけない要素だという事です。

例外としてオープンスポウナーがある。彼らは繁殖期には下の写真の様に開けた場所で卵を守る姿が報告されています。写真の魚はアドケタ。

オープンスポウナーとは、この様な盆状の開けた場所や、自分で砂をすり鉢状にして産卵床を作った場所で卵を守る魚の事です。対して穴の中を好んで産卵するものをケイブスポウナーと言います。

オープンスポウナーにしても、繁殖以外の用途を考えると、あまり開けた場所よりは多少狭く中が見えにくい構造の方が落ち着いて隠れることができるのは間違い無いでしょう。特に迎えたばかりだったり、攻撃してくる個体がいる場合は、シェルターは死角として機能しなければなりません。

例えば、、

かくれんぼをするなら、あなたはどんな場所に隠れたいですか?

簡単に言えばそう言うことです。自然下では岩や流木の隙間、落ち葉の下などに隠れているのが普通です。外敵に見つかりにくく、安心して体を休めたり卵を守ったりできる適度な空間。それは個体の大きさ毎で違うでしょう。

その辺のニーズに応えるべく、SheltaCraftaではこれからも多彩な生き物をターゲットにしたデータを集め続けます。

シェルターに重要だと考える要素をまとめました。SheltaCraftaが大事にしている、シェルターに必須の8つのエレメントを記事にしました。こちらも合わせてお読みください。

シェルターの役割はひとつではない。シーンに合わせて選ぶ為のアドバイスとなる記事を書きました。是非参考にしてください↓

GOOD AQUA LIFE!

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