制作

ポリプテルス(古代魚)用シェルターの考案~タン型~

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古代魚ポリプテルスのシェルターを考えた時、まずはじめに当方の基本型をイメージした。尺のある物を作ればあれも間違いなく有効だとは思う。

しかし今回彼らを飼い始めたのを機会に、何か新しい物が欲しくなり、改めて彼らの動きを観察してみた。

以前飼育していた時はシェルター制作に携わっていなかったので、改めて頭を空っぽにして考えてみたかった。古代の息吹を漂わせる彼らにマッチした物が欲しい。

それこそ鍾乳石型はしっくりくる気もするが、ある程度鋭利な形状をしているので力の強い彼らを飼育していると怪我をするリスクも大きくなる。

人の気配に驚いて暴れられたりしたら危なそうだというのは、飼育経験のある方なら容易に想像がつくと思う。

基本型でも無い、鍾乳石型でも無い新しい物。

彼らを迎えて数日、作業台を水槽の前に移動して観察を続けた。

普段休む場所。エサを食べる時の動き。それに今は稚魚だからそれほどでも無いが、大きくなった時は糞もそれなりにする。だとすればやはり接地面は少ない方がいい。

それでいて彼らの独特な容姿や行動を観察して面白いと思える物。加えて視覚的に彼らの雰囲気に馴染む物。

その他いろいろ考えた結果これを作ってみた。

ポリプテルス用シェルター《タン型》

タン型〜バラ式
タン型〜連結式
タン型スペシャル。大きいので上顎系ポリプテルスならほとんどに使える。

基本となる土台が舌(タン)に似ている事からタン型という名前にした↓

これは幅20cm程度の小型の物。

外観は少し凹凸のあるイカツイ物。しかしこの凹凸だが、単なるデザインと言うわけではなく、必要なそれとして付け加えた物。

これはいわゆる骨組みの様な役割をしている。

これまでの小型種向けのシェルターに比べるとそれなりの長さと重量になるので、強度を確保したかった。

本当は物によって補強箇所を判断して1~2カ所で良いと思うが、デザインの面を考えて分散してみた。

上の写真の様な小型の物も最近試作したが、上記の理由から小型の物には凹凸を付けていない。

いずれにしてもいつものように制作を重ねるうちに変化していくかもしれない。

全体的には穴というよりも物陰を設ける為の造形。

現時点でうちの子達はまだまだチビなので、稚魚用に構造はそのままに簡易小型化した物で様子見てみた。

ポリプテルスは穴から顔を出している様子も愛らしいが、ストンッと物陰にいて全身が見えても面白いと思い棚型に。

そしてこれまでに作ってきたシェルターの対象となる生物達に比べ、縄張り争いも全然無い。

むしろ同じスペースに数匹が居たりする事も多い。

なので、視覚的に遮る造形じゃなくてもイケると思い、この構造にしてみた。

ついでに横見型の要素も取り入れてある。

奥行きは浅め、横に長いスペース。

通常の基本型と組み合わせても楽しい水槽になるんじゃないだろうか。

ウチでは当方の基本型やこのタン型、あるいは現在考案中の未公開の物を改良しながら増やして行きたいと思う。

ポリプテルスについて簡単に

詳細はWikipediaなどにビッシリ書かれているので、簡単なとこだけ少し説明。

Polypterus は「多くの(Poly)ひれ(pterus)」を意味する。

背中から尾にかけて恐竜の様なトゲトゲしたヒレがズラ~っと並んでいる。

これが尾ビレにあたる位置まで並んで発達していて尾ビレに該当する物は無いらしい。

面白いですね^ ^

魚類と両生類の分岐点にある生き物だと言われている。幼い内はウーパールーパーの様な鰓もある。

胸ビレは筋肉が発達していて四肢動物の腕の様になっている。

実際彼らを観察していると、胸ビレを使い上体を起こしたり、周囲の様子をうかがっている様も見受けられる。

浮き袋は2つ。肺のようにガス交換ができ、鰓呼吸もするが空気呼吸も並行してする事ができるらしい。時々水面まで空気を吸いに行くのが観察できる。

それからポリプテルスは多頭飼いもできる。口に入らない生き物には基本的にはちょっかいを出さない。

上顎系、下顎系共に混泳中の写真。スネークヘッドやシクリッドと一緒に飼う人も多い。画像提供:らむさん

以前拙宅でエサと一緒に誤って他の魚のヒレをかじってしまった事はあるが、大きな事故が起きたという話は聞いた事はない。

「混泳に絶対は無い」とはよく聞くので、観察は怠らずにやりましょう。

ポリプテルス同士でサイズに開きがあり、食べてしまったという例はあるので、混泳魚のサイズには気をつけた方がいい。

あと大人しい魚のため、プレコに体表をかじられたりする事もある。ポリプテルスと混泳させるなら、本種を攻撃しない、サイズの近い魚なら失敗は少なくなる。

更に詳しく知りたい方は↓

ポリプテルスWikipedia

ポリプテルスの大きさ

ポリプテルスは中型~大型魚

現在のウチの子らは上顎系のポリプテルス。上顎系は小型な方だとは言っても種によるが体長20~30cmオーバーにはなる。

人により感覚は異なるが、この辺からは少し大きな魚と感じる人も多いでしょう。

これまで、当方は主に体長10~15cmまでの生き物を対象にシェルター制作をしてきた。

今回のポリプテルス達のお迎えによって、少しターゲットの大きなシェルター制作を始めることになった。

ポリプテルスには上顎系と下顎系がある。

文字通り、上顎系は上のアゴ、下顎系は下のアゴが突き出ている。

上顎系は流通している殆どが小型なのに対し、下顎系は迫力のある大型になる。

上顎系はだいたいが小さな種。

小型な種は20cm前後、その他殆どが30cm前後となる。

少し大きいのだと、パルマスは35cm前後になった事もある。

オルナティピンニスは水槽飼育でも50cmは普通に超えるらしい。(オルナティは60cm~がカタログ値)

下顎系は中~大型種。

下顎系といえばエンドリケリーがポピュラーですね^ ^

例えばエンドリは下顎の中では小さい方ですが、それでも普通に飼ってれば短期間で最低でも40 cmは軽くオーバーする様です。

長生きする魚なので、普通に飼育していれば長く飼うほどもっと大きくなります。

大きな水槽を用意出来る方、迫力のあるポリプテルスが飼いたい方は下顎系から選ぶと良いと思います。

下顎系のいかにも古代魚って感じの風貌は、アロワナにも負けず劣らず素晴らしい。

ポリプテルスに大きな水槽は必要?

魚の大きさに対して最低限の水槽のサイズは?となると各飼育者に認識の違いがあると思うが、出来るだけ大きな水槽を用意してあげたい。

ある程度スペースに余裕があってはじめて生き物は本来の動きを見せるからだ。

空間に隔たりの無い自然界では当たり前にやる行動をとらせてあげると、彼らの自然な動きも観察できて更に魅力が見えてくるはずだと考えている。

例えば3~5cmのアピストグラマが30cm水槽で生活するのと、20~30cm の上顎系ポリプテルスが90cm水槽で生活するのとではスペース、スケールの違いが明らかではないだろうか。

特に中~大型魚を普通に飼う場合、水槽が広すぎるいうのは無いと思うので、飼育者の事情の許す限り大きな水槽の方が良いと思っている。

ポリプテルスギャラリー・上顎系

拙宅やお客さん宅のポリ’sを写真付きで載せていく。少しずつ追加更新する、、かも。

(皆さん画像提供ありがとうございます)

ポリプテルス・デルヘッジ

約25cmのアダルト個体。このくらいのサイズになると体高が出てステゴサウルスっぽくなる。画像提供:ハゲののボルグさん
拙宅の幼魚約9cm

ポリプテルス・セネガルス

ポリプテルス・セネガルス(アルビノロングフィン・ショート)

珍しい部分を詰め合わせた様なポリプテルス。ショートタイプは文字通り体長が短いので、小さな水槽でも飼いやすいかもしれない。画像提供:元帥さん
拙宅のポリプテルス・セネガルス(ゴールデン)。アルビノとのわかりやすい違いは目の色にある。アルビノは赤目、ゴールデンや白変は黒目になる。これはまだ幼魚。
記事の更新中にゴールデンセネガルスの成熟個体の画像が手に入った。大きくなっても愛らしい当方もオススメのポリプテルス。画像提供:ハゲののボルグさん
ポリプテルス・セネガルス(ナイジェリア)。一般的に手に入るセネより大きくなるらしい。当方も実物は見た事がない。スタイルも抜群の美人さんですね。画像提供:ハゲののボルグさん

ポリプテルス・ウィークシー

ポッチャリな可愛さがあるポリズ。一度憧れていた種だが、今回の画像提供でブワーっとあの時の気持ちが蘇った。パルマスもでっぷりしているが、パルマスが社長体型なら本種は会長クラスに丸々している。今から立ち上げる水槽が完成したら最有力候補にしたい。画像提供:ハゲののボルグさん

ポリプテルストゥジェルシー

個人的に最近気になっている上顎系ポリプテルス。可愛らしい顔つきと黄色がかった地に黒の網目模様が美しい。上顎系の中では少し大きめ。画像提供:かなメットさん

ポリプテルス・レトロピンニス

1番下に写っている個体がレトロピンニス。4匹顔が見えるが、下から順にレトロ、オルナティピンニス、トゥジェルシィ、デルヘッジ。画像提供:かなメットさん

ポリプテルスギャラリー・下顎系

ポリプテルス・エンドリケリー

見事なまでのザ・エンドリって感じのエンドリ。ポリプテルスを飼い始めるとこの凛々しい瞬間をカメラに収めたくなる。画像提供:アルパカさん

デビルケリー

先天的に眼が無い黒いエンドリケリー。奇形にあたるらしいが、エンドリファンの間ではレアで高級だそうだ。画像提供:ハゲののボルグさん

ポリプテルス・エンドリケリー

真ん中の個体がエンドリのアダルト個体。手前のデルヘッジと比べれば迫力の違いが分かる。画像提供:ハゲののボルグさん

噂で話題の五十嵐エンドリの幼体。下顎系は幼い頃から風格がすごい。画像提供:ハゲののボルグさん
通称ラプエン(ラプラディ×エンドリ)。ポリプテルスについて調べると多くの方がこの名前を目にするほど有名ではないだろうか。ハイブリッドポリプのトップランカー。とりあえずエンドリ枠に記載しておく。画像提供:ハゲののボルグさん

ポリプテルス・ラプラディ

先ほどのラプエンの片親。下顎系はどの種もそうだが独特なたたずまいがある。画像提供:アルパカさん

ポリプテルス・ビキールビキール

(下の個体)この立派な体型と背ビレの数。根強いファンがいるのもうなずける。ビキビキの愛称で有名。画像提供:アルパカさん↑↓
背中がすごい!こんなのが家に居ると思うと、好きな人にはたまらないに違いない。

以下更新準備中、、、

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