制作

熱帯魚のシェルターの役割。選び方を決める3つの機能性。

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熱帯魚のシェルターの役割。3つに分けて機能性を考える。

当方は生き物がどんな空間を好み、どうやったらそこに収まってくれるのかを常に考えている。これは一日中自分を悩ませている事だし、何をしている時でも取り憑かれている。

そうやって制作を重ねてきたわけですが、お客さんとメッセージのやり取りをしているうちに重大な事に気がついた。

当方が当たり前の様に認識している事も、説明が無ければ、普通の感覚でシェルターを見ている人には気がつかない場合がほとんどだという事だ。

そこで、イメージが伝わりやすいように、当方のシェルターを大まかに分類して役割をわかりやすくしてみた。これが伝われば、シェルターを選ぶ際のヒントになるに違いない。

目的に応じてシェルターを選ぶ事ができれば、あなたの飼育する生き物はもちろん、あなたの生き物飼育自体がより豊かになるかもしれない。中には語らずとも理解してくれている方々もいるが、おさらいのつもりでこの記事を読んでもらいたい。

当方が提案するシェルターのスタイルは、大きく分けて3つのグループに分けられる。

1:潜伏型~隠れる場所

2:プレイグラウンド型~活動する場所

3:愛の巣型~生命の神秘を育む場所

特に1と3の違いは難しいところなのかもしれないが、このカテゴリー分けを意識してくれれば、またシェルターに対する思考も変わってくると思うし、飼育者達がより効果的に生き物たちをハッピーにできるのでは、と期待している。

これは、シェルターを生活の場として捉え、生き物のライフスタイルにそのまま当てはめた考え方だ。(人間と同じように生き物にも人生がある)

種類によって行動に違いがあるので明確に分ける事はできないが、ここでは当方に特に馴染みの深い生体に焦点を絞り、簡単に説明する。

各シェルターの紹介記事にも説明はあるので、このページで簡単にまとめておく。

(使用実績は2020年4月現在)

1:潜伏型

潜伏型とは、文字通り生き物達が隠れ潜むのに有効な物。力負けした個体の逃げ場だったり、休眠時に潜む場所であったりする場所だ。シェルターに求める多くのシチュエーションで、このグループが挙がると思う。

・基本型

汎用性は抜群!

生き物が潜む「穴」というのもをシンプルに表現した最も基本的な構造。

プレコ、コリドラス、タティアやシノドンティスなど、小型ナマズなら全ての種類をカバーしていると言っても過言ではない。とにかく隠れたがりの生体をターゲットにした場合、万能で最優良の使用実績を誇る。

使用実績

種類を挙げるとキリがないので簡潔にまとめるが、先ほど挙げた物の他に

魚類:小型シクリッド全般、小型のアナバス(ベタ、スネークヘッド)小型ローチ、一部のカラシン。あとシュリンプ全般。

爬虫類:レオパ、トッケイヤモリ、パラシュートゲッコー、マツカサヤモリ、その他フトアゴヒゲトカゲまでの小型の四つ足系、ミシニなどの小型の亀、ヘビの幼体~セミアダルトまで

両生類:イモリ全般、カエル小型種全般

・アリの巣型

横見型の定番!

これまで穴にこもって観察しづらかった生体を目視で捉える。

これは特にプレコファンの間で口コミから広まった物。これまで真横からの観察が困難だったキンペコなどの様子を観察する為に考案されたSheltaCraftaのオリジナルコンセプト。これから派生したシェルターのインパクトの強烈な使用風景は、インスタなどで一気に国内外からの注目を集めた。

使用例

魚類:プレコやコリドラス、タティアやシノドンティス、などの小型ナマズ全般

小型シクリッド、ベタや小さなスネークヘッドを含むアナバス、小型ローチ類、一部のカラシン。あとシュリンプ全般。

爬虫類:小型ヤモリ

両生類:イモリ全般

・どら焼き型

これは一見シンプルな物だが、隠れ家として沢山の使用例が寄せられている。時には繁殖の場として機能している。

繁殖に関してはアピスト、アドケタなどの小型シクリッドだ。

使用実績

魚類:プレコやコリドラス、タティア、シノドンティスの小型種など、ナマズ全般。

ベタ、アピストグラマ、アドケタなどの小型シクリッド。一部のカラシン。小型のコイやドジョウの仲間。あとシュリンプ全般。

両生類:小型カエル全般

2:プレイグラウンド型

隠れ家というより、通路や地形の様なタイプ。生体の動きの観察などに向いている。隔たりのない見晴らしの良い空間は、生体の縄張り意識を刺激し、よくお互いに牽制しあっている場面を見かける。かつ閉鎖的な空間ではないので、逃げ場が確保しやすく、大怪我などの事故にも発展しにくい。エサやり時などにもその形状が活かされる、「動きを観察するシェルター」。

・ステーキ型

隠れながら移動もできる「隙間型」のシェルター。

大阪のアクアテイラーズ・オリジナルモデル。とあるプレコブリーダーの考案を形にした物。個人的にはブリードの場面で特に使いやすい。その空間の特徴から、とりあえず今のところ小型ナマズに限り根強いファンがいる。ヤモリなどにも絶対面白いと思うが、今のところ報告無し。

使用実績

プレコ、コリドラス、シノドンティスやタティアなどの小型ナマズ

・ブギーマン

曲線で作られたやや膨らみのある空間

ステーキ型から直線を無くしたような特徴的なスペースを生体に提供する。 

そしてこの曲線が思いもよらない多くの結果を生み出した。ナマズなどの遊び場としてはもちろん優秀だが、アピストなどの小型シクリッドが産卵し続けているという報告が続いている。色んな方向に出入り口が分散しているので、魚の動きを見るにも面白い。現在はアクアリウムトールマンのオリジナル限定品に登録されている。

使用実績

魚類:プレコ、コリドラス、タティア、シノドンティスなどの小型種全般。

アピスト、アドケタなどの小型シクリッド全般。

両生類:小型のカエル全般

3:愛の巣型

潜伏型と使用感は少し近いが、ここではあくまでも繁殖を狙って制作したものに焦点を当てる。偶然産卵したとかではなく、狙って獲得した実績なので、潜伏型と区別化して選べば、より確実に成果をもたらすでしょう。

・産卵筒〜エクレア

これはもはや説明不要。向こうに通り抜けできない行き止まり型の筒で、一般的にプレコシェルターと呼ばれる事も多い。現在SheltaCraftaでは、九州のイノセントアクアのみに納品している。当方はもともとプレコのブリード用品にはそれほど興味が無いので、かなり限定的に生産している。

使用実績

魚類:プレコ、コリドラス、タティアやシノドンティスの小型種全般。

爬虫類:レオパ

両生類:小型のカエル全般

・対アピスト機〜AP HOTEL

アピストマニアから大きな注目を集めており、この記事を書いている現在、まだ先行リリースを始めて数週間だが、すでに数件の産卵実績の報告を得ている。アピストグラマだけに焦点を絞った、「鍵穴」に対する「カギ」の様な、ピンポイントを撃ち抜くハイパワーコンセプト・シェルター。

使用実績

アピストグラマ全般

何の為に創るのか

当方がよく言う『まだ世界にない物を創る』というのには、別に世界で有名になりたいとか、1番になりたいという意味は含まれていない。

皆さんの飼育する生き物に必要な物が、まだまだ世の中には足りないんだ、という考えからひとつの目標にしているのです。事実、ユーザーのニーズはユーザー達それぞれが分かっていたが、それを創る人が居なかった。

そしてそれらが形になっていく所に、たまたまSheltaCraftaが生まれたんです。

まず、当方自身が生き物を飼育するのに必要だ、と考えた物を作り始めた事から始まった。その活動の場が自分より大きな輪の中に移っただけで、内容はずっと変わっていない。

『生き物主体で考えるアクアリウム』

人間は今よりもっと生き物に寄り添う事ができる。今、この趣味を愛している皆さんならきっとわかるでしょう。まだまだ世の中の生き物に対する考えは暖かくはない。それを変えていけるのは、我々以外には居ない。

例えば、犬やネコなら大事だが、魚や蛇は簡単にドブに捨てられる世の中でしょう?犬やネコは人と同じ様にグッズが充実しているが、トカゲやイモリにはまだまだアイテムが足りないでしょう?

だから、無いものを創るんです。日本人は本来、この理屈にはとても敏感なはず。

『一寸の虫にも五分の魂』

我らが豊かな時代になってどのくらい経つのかわかりませんが、今の立場から弱い生き物のためにやって、初めて意味を成す。

ハナッから俺は当たり前のことを言っているだけなんです。

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