木の根のシェルターの合間を縫って泳ぐ小魚やシュリンプ達。そんな風景を作りたくて制作を始めた。以前記録した制作風景だが、この人気商品の制作方法を公開する事にした。
実はかなり問い合わせが多いこのタイプだが、見た目に反して作る難易度はかなり低い。この手の物は重力との戦いがないからだ。
流木を使えば済む話だが、わざわざ土でやるメリットは確かにある。例えば、流木だと大きな物じゃ無いとあり得ないような風格を小さなスケールで表現できるし、腐敗しない多孔質素材というのもポイントだ。
時間とパワーはかかるが、一度ご自分の手で作ってみてはいかがでしょうか?
木の根のシェルターの作り方~成形~
基本的には長い棒状にした粘度をくっ付けていく作業の繰り返しになる。
木の根のシェルターを作るのに必要な物
○約2~3kgの粘土
ヤコのオーブン粘土なら、1パック400gなので5~8パック有ればいい。
○根気(根だけに)
つまらない冗談だが、冗談でもない。精神の消耗は避けられない。
、、、では参りましょう。
まず棒状に伸ばした粘土を数本絡ませて、この様な土台となる幹や太い根の部分を作る。

いきなりだが、ここまでやればもう完成は見えてくる。この時点でほぼ最終的な形は決まる。
次に好みで数本幹を追加するが、この先は気をつけないと余計な部分を増やしてしまい、後々製作の邪魔になる事がある。

極力シンプルに、なおかつ大胆にやると面白い物が出来やすい。
大体こんな物感じで十分。
やってみれば言ってる意味が分かると思うが、これ以上は余計な追いかけっこが続いてしまいキリがないので、スパーン!と決めれる様にしよう。
次に細かい根を付けていく。
作るコツはあると言えばあるし、無いと言えば無い。コツは丁寧にやる。以上。
こんな感じで細めの物を足していく。作りたいイメージに沿って適当に数パターンの太さを準備しよう。

根を足して、

根を足す。

これまでにあなたが見てきた、または憧れのある樹のイメージに近づけていこう。
頂点の部分を切り株風にするには、一度成形した物を一思いに手でぶっちぎればいい。壊す場所を見定め、勇気を持って親指を差し込み、いい感じにもぎ取って破壊しよう。これが自然にへし折れた感じに表現する最善のやり方だと思う。

樹がどの様に成長して、どの様に根を伸ばして行ったのかを想像しよう。
あなたが作る樹だが、こうなるまでに何があったのか、どうしてこの形になったのか、とかを妄想すると楽しく作れるのでオススメする。
成形が終わったら乾燥させる。

イメージのある限り、無限の形が作れるだろう。面白い物を作る人が現れるのを期待している。

気をつけてほしいのは、慎重に取り扱う事。
1番危ないのは乾燥が進んできてからだ。
1度ある程度乾いた粘土は、破損させると修復がめちゃくちゃ難しいし、修復しても元のまんまの強度に戻せるとは思えない。
焼く前の土は柔軟性が無く1番脆い時なので、ここは特に扱いに気をつけよう。
木の根のシェルターの作り方〜焼こう!
後の焼き方は以前書いた記事が参考になる。
を見ながら安全第一でとりかかろう。
上記リンクはオーブン陶土での焼き方を書いている。
本格陶土を使う方なら、当方から学ぶ事は何も無いので割愛する。