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プレコバンク〜Asatの飼育・繁殖事例〜

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L471 ビッグファンシースポット

飼育者 Asat

種類 L471 ビッグファンシースポット 2019年春先ベネズエラ便

水槽 90×45×30をセパレーターで幅20cmほどに仕切った空間。

濾過 特殊上部濾過槽 (アクアヴィレッジ スペシャル)

温度 27~30℃

水質 pH7.0前後 TDS120〜150

地域 沖縄

エサ グロウF 冷凍アカムシ クロレラ フレークフード。メインはグロウであとは適当に。

ペアリングから産卵までの期間

何度も産卵しているがバラ付きがあり、セットから2~3日の時もあれば1~2ヶ月待つ事もあった。

産卵から孵化までの期間 4~5日

孵化した数 食卵避けるため取り出せば20~25匹

その他特筆事項

ウチのプレコの親魚はワイルド個体だ。キンペコのブリード物に比べると、繁殖は容易だと言われている事をはじめに言っておく。それに別に当方は本職ブリーダーでも何でもないので、こんなケースもあるんだな、程度に見てほしい。

ちなみにSheltaCraftaのロゴにあるプレコマークは、このファンシーがモチーフになっている。

セットから産卵までの簡単な流れ

ほぼ全てのプレコに共通していると思うが、向こう側に通り抜けできない行き止まりの産卵筒にオスが陣取り、メスが様子を伺う様にその周辺をウロウロ?する。しばらくするとオスがメスを筒に迎え入れて繁殖行動がスタートする。ブッシープレコなどは、産卵筒を入れなくても気がつけば稚魚が増えていた、という話も聞く。

もう少し詳しく

筒をセット後は、オスが縄張りとして産卵筒に陣取る。個体によって好みがあるようなので、何本か入れてお気に入りの筒を選ばせるのも良い。ウチは一本の筒でもすんなり産んだ。先にオスを入れて縄張りを持たせておく方がいいと言う人もいる。

その後はオスの性格にもよるので気長に待つ事。「オス親が全てだ」というブリーダーもいるほど、こればかりは運も関係あるかも。

繁殖行動が始まると、奥にメス、手前にオスが構える。そして繁殖行動中は、オスが小刻みに震える、いわゆる「プルプル」が見られる。そこから産卵が終えるまでの期間はバラバラ。

ウチではだいたい2~3日以内、早ければ筒に入った当日で産卵を終え、メスは外に出てオスが筒の奥で卵を守っている状態になっている。何週間もプルプル、メスが出されて仕切り直し、という流れもあるらしい。

何年も繁殖に至らなかった例も聞いている。優秀なオスがいかに重要かがよくわかる。

温度について

記載した設定温度に幅があるのは、通年部屋全体をエアコン管理している事による。夏は30℃未満、冬は27℃ほどになる。コンスタントに狙うなら、通年少し高めでもいいかもしれないが、増えすぎても困るのでウチはこれで管理している。この設定でも、冬場に全く繁殖しないという事は無い。

使う水について

水はマーフィードを通した水道水。以前は水道水にカルキ抜きを使って次亜塩素酸を中和した物を使っていた。しかしこれを見て欲しい。

これは水道管の断面を写した写真だ。

この中を通ってきた水から塩素を抜いたところで、安心して使えるとは到底思えない事から、当方は浄水器の導入をした。地域によってどの程度水道管が劣化しているかはバラツキがあると思うし、実際に開けて見ないとわからない。TDSメーターなどで計測して数値が異常なら、生き物のために浄水器の導入をオススメする。

そもそも、カルキ抜きで塩素を中和するのは『足し算』である。カルキを抜くのではなく、中和すると言う事だ。カルキの他にも生き物にとって有害なサビや、その他の不純物や重金属などを考えると、水道設備が整って何十年も経つ日本では浄水器がキーポイントとなる事は間違いない。丈夫な魚ならカルキ抜きが十分なパフォーマンスを見せるが、もし気難しい魚で結果が出ないのなら、浄水器を検討してみるといい。

手頃な物なら、先ほど書いたマーフィードがオススメできる。アマゾンで送料込みで8,000円程度、一般家庭なら余裕で一年は使える。使用限界を超えても、フィルター交換なら2,000円前後で済む。

究極のやり方としては、諸外国の様にRO水(純粋な水)をブレンドして理想の環境を作る事もできる。淡水とは水が違うが、海水専門の方ならごく一般的にやってる方も多い。

エサ

たまにアカムシをやると産卵の確率が良くなる、、らしい。ウチではあげてもあげなくても同じように産んでいる。アカムシをあげる事により卵の数や質に影響があるのかもしれないが、これは検証していない。

初めの頃はマジックリーフ(モモタマナの枯れ葉)を稚魚のエサとして与えていたが、気になる話を聞いたので今は与えていない。

マジックリーフ使用の際の注意点

マジックリーフとはアクアショップでも買えるあの枯れ葉の事だ。

マジックリーフについて気になる情報を入手したので安全のために追記する。使用を検討している方は必ずお読みいただく事をおススメする。

このマジックリーフという枯れ葉が出来上がるのには大きく分けて2つの過程がある。

①葉が木に養分を吸い取られて落ちる、言わば自然に落ち葉になった物。

②何らかの理由で生葉のまま木から落ち、その後時間の経過で枯れ葉の様になった物。

この②が曲者らしい。養分を木に戻す前に落ちてしまった葉には、当然栄養が蓄積されている。見た目は枯れ葉の様でも、使った時にアクを多く出すらしい。慣れれば見た目の質感や匂いで判別できるそうだ。

実際に悪いマジックリーフを入れた翌日に稚魚が大量死したという例をいくつか耳にしている。その時は育成BOXの水面に目視で確認できるほどアクが確認できたそうだ。あなたも気がついていないだけで、過去の失敗の原因であった可能性は十分にあり得る。

その為きちんとしたショップでは一度水につけてアクを抜いたり、一度煮るなどして処理している。あなたの家の稚魚のためにも、マジックリーフを使う際はブリードに長けた専門ショップで選んだ方がいい。

それでも心配な方に安全な使い方をお伝えしたい。特に稚魚などの水質の急変でイチコロになってしまう弱い魚に使用する場合、リーフの中心の葉脈は取り去って与えると良い。アクとなる養分の多くはこの葉脈付近に含まれている。

筒の形

筒は先細りとストレートを試したが、ウチではどれでも同じ結果だった。個体により好みの幅も違うので、これは当てにならないかもしれない。

宮崎のイノセントアクア限定の産卵筒:エクレア

個人的にはストレートがいい。

おすすめとして、中央部が緩やかに膨らんだカマボコ型の物が売られている。あれはいろんなブリーダーから聞くが、卵を取り出すのがかなり楽らしい。なので食卵癖のついた親の場合は有効。

産卵を誘発させるコツ

ウチでは意識して増やす気は無いので特に何もしていない。あくまでも周りの方からの情報として、簡単に記しておく。

半分以上の水換え、大潮、ブラックウォーターなどは刺激になるらしい。興味がある方は現地の環境を再現するのを意識すると、より飼育に楽しみが増える。乾季と雨季の水位の上下や、その際に流れてくる水に含まれている成分の違いなどを再現するのも面白いでしょう。これ以上は本業の方に差し支えるのでここでは控えておく。

初心者にはワイルド個体がオススメ

先ほども書いたが、当方はブリーダーを職業にはしていない。特に本腰は入れていないが、現在親魚を入れて100匹近くいるし、繁殖環境を維持すればまだまだ増える。それほど簡単なので、初心者はワイルドで経験を積むのもいいかもしれない。

うまくいっても、増やした稚魚をどうするか、という問題が出てくる。

当方は数千匹までなら全てを自分で飼いきる事ができる設備を持っている。なので増えすぎても問題だとは思わないが、一般家庭では大半が飼いきれなくなるほど増えると思う。

繁殖して増えた場合は絶対に放流などはしない事。飼育者のモラルが崩壊してしまうと、もしかしたらガーの様に特定生物になる可能性もある。

健全な愛好家達に迷惑がかかるので、できれば飼い始める前にショップなどに相談した方がいい。引き取りなどに応じるショップもたくさんあるだろう。

現在少数のみ、当方で生まれたF1を沖縄のアクアヴィレッジにて販売しています。

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